節分とバレンタインデーが過ぎると次は桃の節句・ひなまつりがやってきますね。
そろそろお雛様を飾らないとな~と思っているママさんが多いのではないでしょうか?
雛人形って小道具の数も多くて飾るのも一苦労しますよね。
今回はお内裏様の太刀の紐が解けちゃった時の結び直し方と太刀の正しい持たせ方を工房に確認したので写真付きで解説します。
お内裏様の太刀に結んである紐は下げ緒と言う
お内裏様の小道具の太刀に結んである紐の事を下げ緒と言います。
太刀の紐が解けたので結び方を調べたんですが、下げ緒と言ってもいろいろ種類があるんですね。
お内裏様は天皇。貴族ですから武士とは違う。
日本刀は武士が持つ刀で、下げ緒の結び方がやはり違います。
お内裏様が持つのは装飾用の太刀なので、下げ緒も違いますし持たせ方も違いました。
そして、太刀の下げ緒は本来腰に結んで使うものだったそうです。
雛人形を飾る時も下げ緒を腰に結んでも良いけれど、現代風では下げ緒を結んだ後にお内裏様の左腰に差し込む形で持たせて束帯衣装の下に紐を隠すだけでも良いと簡略化されているんですね。
お内裏様の太刀の紐の結び方
購入した時には下げ緒が結われた状態ですが、諸事情で解けてしまった!という場合の結び直し方です。
我が家の購入した雛人形の下げ緒の結い方なので各メーカー・工房ごとに違いはあるかもしれません。
太刀の下げ緒の結び目はこんな感じ。
見やすいように実寸大の紐で再現してます。
赤いテープは紐の中心の目印です。
結び目を締めるのに矢印方向に引っ張るので位置を調整しながら締めてください。
解説① この部分は輪の大きさを調整できるようにまっすぐの状態です。簡単に輪の調整ができないようであれば結び方が間違っていますのでやり直してみてください。
中心の反対側にも同じように輪を作ります。
輪が2つ出来たら太刀に通して輪の調節をします。(ここではオモチャの剣を使ってます。)
あまり緩いと太刀からすぐ紐が取れてしまうのでこの写真だともう少し締めます。
中心をマークしてある紐に対して左の紐は上を、右の紐は下を通してそれぞれの紐を下向きに降ろします。
ここから蝶々結びにします。
左の紐(赤)をリボンの形にとって、右の紐(緑)は上から回します。
右の紐(緑)のリボン部分は左の紐(赤)のリボンにとった部分の下を通して輪の中を下から上に出して結びます。
リボンの大きさと紐のバランスを調節して出来上がりです。
お内裏様の太刀の持たせ方
下げ緒を結んだらお内裏様に持たせてみましょう。
太刀の正しい持たせ方は左の腰元に差し込むように入れてみてください。
上の写真のように脇の下に差し込むのは間違いなので要注意です。
こちらが正解。
その時太刀は下にしなる向きで差し込みます。
極端に言えばU字の向きですね。
腕と胴体の装束の分かれ目から太刀の先が上向きに出てくるのが正解です。
横から撮ってみました。
青い線のように下向きに太刀の先が出てくる場合は太刀が反対向きですので差し直してくださいね。
まとめ
最終的に隠れてしまう下げ緒ですが、見えない部分も整ってると気分も違いますね。
紐の結び方は紐の長さやバランスを見て微調整しながら結ってもらえるといいです。
始めは左右対称に結べなかったりするかもしれませんが何度か練習すると綺麗に結べるようになりますよ。
コメント
すごい